税務調査や相続税の負担

2020年12月18日

税務調査や相続税の負担

この記事は税務調査がきたらどうするの?相続税の負担をへらすには?借金が多く相続したくないときをテーマとしております。まずは相続税申告でなぜ調査があるか、疑われやすい人、税務調査の目安、相続税対策などを東京都大田区蒲田にあるシトラスベルから解説をしていきます。

税務調査がきたらどうする?

相続税の申告をすると税務調査があります。調査がきたらどうすればよいでしょうか?税務調査の目的は「適正な申告と納税の確認」です。よく申告した全員に税務調査があると思われていますが、実はそうではありません。
税務署も職員の人数や時間が限られているので、実際は申告もれがあるのではないか、と疑わしい人に目星をつけています。そして調査の事前準備として、亡くなった人、配偶者、子供、孫などの金融機関口座を調べ、お金の流れを確認しています。そのうえで相続人の話を聞き、整合性をとるのです。

調査の時期はだいたい9月から11月の秋に、前年または前々年の申告の分に対して調査することがほとんどです。疑われやすい人の3つの例をあげます。

まず1つ目は、相続では定番の資産である割引債をもっている人です。割引債は無記名の金融債券のことで、「割引みずほ銀行債券(通称ワリコー)」「割引農林債券(ワリノー)「割引商工債券(ワリショー)」らが売られていました。

これらは金融機関で購入するときに住所や名前を書く必要がない、すぐに換金ができる、子供や孫に渡して容易に財産を移せる、との特徴から、「意図的な財産隠しに使われている」と考えられていて、税務署は脱税を疑うのです。もし無記名の割引債券を見つけたら、相続が起きる前に繰上償還して預金に入れておきましょう。

2つ目は遠隔地に預金口座をもっている人です。自分の住んでいる土地や勤務先の地域で預金をするのが一般的ですが、財産を隠す人は少し離れた場所を選ぶ傾向があります。税務署は以前の勤め先や住んでいた場所などを聞き馴染みのない遠方に預金口座がある場合は疑わしいと考えます。

3つ目は財産に興昧があると考えられる場合です。例えば、相続対策で相続時精算課税を使う人や遺言書が複数ある人です。相続時精算課税は相続時に贈与財産の評価額が課税対象財産に加算されるため、この制度を使う人は少なく、遺言書もない人が多いので、複数あった場合、財産について知識や関心のある人が複数いる、親も協力している、など相続の節税に積極的だと推測され、財産隠しをしているのでは?と疑われるのです。

平成28年1月より個人番号力一ド(マイナンバー)の交付、本格的な運用がスター卜しました。いずれ過去の収入や財産も瞬時に、はっきりわかるようになってくるでしょう。税務調査の1つの目安として、金融資産だけで1億円以上、もしくは総財産が3億円以上という規模が対象になるようです。
税務署がくると、ほとんどの場合で修正申告が必要となります。不測の事態に備え相続に強い税理士を選ぶことをお勧めします。多くの案件を経験している税理士は、税務調査があっても対処や守り方を熟知しているからです。外科の手術数が多い外科医ほど腕がよいのと同じです。

相続税の負担をできるだけ抑えるには?

相続税対策を親にやってもらいたいのですが、素直に話してよいものでしょうか?気をつけるポイントはありますか?という点は相続を気にしている方は必ず思うものです。相続税対策は、被相続人が生きているうちに行うことができれば、効果はとても大きいものがあります。生前にできる相続税対策には、次の6つがあります。

  1. (1)贈与を活用する
  2. (2)土地建物を活用する
  3. (3)法人を上手に利用する
  4. (4)盛大な葬儀で債務対策する
  5. (5)養子縁組で節税対策する
  6. (6)生命保険等の非課税対策をする

しかし、相続税対策を行うのは親などの被相続人です。本人がやる気にならなければどうにもなりません。無遠慮に相続税対策の話を切り出し、親の逆鱗に触れ、そのあと、口もきいてもらえなくなったという子供の話を聞いたことがあります。

人は生きているうちに、自分が死ぬことを考えたくないものです。子供の本音は事前に相続対策をしたいですが、親が自ら「相続対策をしておこう」と思わない限り、事前の対策はできないことが多いと理解してください。

もちろん相続が発生してからでも、節税策は考えられます。一番効果があるのは「土地の評価を下げること」です。土地をいかに安くするかが、もっとも大きな相続対策になります。
土地の評価については路線価を基本にするのが一般的ですが、路線価は必ずしも時価ではありません。

例えば、道路にまったく接していない土地(無道路地)です。また、道路に接する部分の距離が2m未満の土地(接道義務を満たさない土地)です。これらは法律上、建物の建築・再建築ができないため評価額が半分以下になることもあります。

もう1つは、土壌汚染の影響がある土地です。かつてガソリンスタンドがあったり、工場が建っていたりして土壌が汚染されている場合、土地の利用価値の低下・原状回復に費用がかかることなどにより評価額が低くなります。そのほか、高圧線が通っている、崖地を含む、極端に不整形な土地で利用価値が低い、大雨のときに浸水したことがあるなどの場合にも土地の評価額は下がります。こうして見ると、目に見えてわかることとわからないことがあります。目に見えないことは親から聞いておく必要があります。

簡単に言えば、その土地の標準的な評価額から道路が袋地であったり、水害を受けた場合などのマイナスの事情を差し引いた額が、あなたの土地の最終的な評価額になります。つまり、その土地の評価額をどれだけ下げられるかが、事後対策の鍵になります。

相続する土地の状況をわかっていないと、評価を下げられず、相続税を下げることも難しくなります。ただし、事情があれば、必す評価が下がるというわけではありません。その情報を使って、安くできるかどうかは税理士の腕次第です。

借金が多くて相続したくなかったら?

建物や株、様々な相続税の財産評価 父親が多額の借金を残して亡くなりました。借金を相続したら、私の生活力破綻しそうで、途方に暮れています。こういったケースはどのようにすればよいのでしょうか?

相続財産にはプラスの財産(資産)とマイナスの財産(債務・借金)があります。現在、生活保護受給者を除く高齢者の多くは預貯金の割合が高く、また住宅ローンの返済も完了している場合が多いでしょう。

しかし、50代、60代で商売をしていた人や、団体信用生命保険に未加入でローンが残っている人が突然亡くなって被相続人になった場合、借金分はプラスの財産から差し引かれ、結果的に相続財産がマイナスになってしまうこともあります。何もしなければ、相続人はマイナス分の借金を被相続人に代わって負担することになってしまいます。

このような場合、マイナスの財産を引き継がないようにする方法が2つあります。
1つは一切の相続を放棄する「相続放棄」です。プラスの財産を受け取らない代わりに、マイナスの財産も引き継がなくてよいのです。借金の大半が消費者金融からの借金である場合は、相続放棄がよいでしょう。

相続放棄の方法は、相続が開始したことを知った日から3カ月以内に家庭裁判所に「相続放棄申述書」等を提出する必要があります。これは相続人1人でも手続きができ、放棄した人は、はじめから相続人ではないという扱いになります。ただし、一度提出したら取り消すことはできません。

もう1つは「限定承認」という方法です。これは、借金額がわからない場合や、これだけはどうしても相続したいという場合に、プラスの財産の範囲内で借金を返すことができます。例えば5,000万円の財産を相続したあと、8,000万円の借金があるとわかった場合、返済はプラスの財産5,000万円分だけでよく、仮に借金が4,000万円だった場合は、4,000万円の借金を返済し、残りの1,000万円は相続できます。

手続きは相続が開始したことを知った日から3カ月以内に家庭裁判所に「限定承認申立書」と「遺産目録等」の提出をすることです。相続放棄とは違って、申し立ては「相続人全員」で行うため、1人でも反対する相続人がいたら限定承認はできません。
ただし、利用にあたってはいくつかの注意が必要です。

まず、限定承認は被相続人が相続財産のうち、譲渡所得の基因となる財産を時価で相続人に渡したとみなされるため、当該相続財産の譲渡にかかる所得税、住民税が発生します。
また、人的担保がある場合、例えば亡くなった人の配偶者が借金の連帯保証人である場合は「相続放棄」、「限定承認」をしても責任を免れることができません。

さらに相続財産の一部を使ったり、3力月以内に手続きをしなかったときは、無条件ですべての財産(プラスの財産、マイナスの財産)を引き継ぐ「単純承認」をしたとみなされますので、借金があるとわかったら、早めに手続きをしましょう。
なお、財産の全容が判明せず、3カ月以内に判断することが難しい場合は、3力月以内に家庭裁判所に熟慮期間伸長の申し立てができます。

東京都の大田区にあるJR蒲田駅、東急池上線・多摩川線の蒲田駅、京急蒲田駅に近いシトラスベル税理士事務所では相続税のご相談を承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
シトラスベルは仮想通貨(暗号通貨や暗号資産とも呼びます)に関しての税務や税務調査も得意としております。仮想通貨に関しては大見税理士事務所(シトラスベル税理士事務所の旧名称)をご覧ください。